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合併


三井信託銀行と中央信託銀行が来年4月の合併にむけて基本合意に達したと報じられた。国内資金量40兆9千億円という日本最大の金融機関の一つが順調にいけば出来上がることになる。

三井信託銀行は私が去年の10月末まで勤務していた銀行である。今回の報道に接した際にはさまざまな思いがよぎった。

存続会社が中央信託であること、そして合併比率が1:3と相当な開きがあること。報道のトーンは対等合併というトーンではないこと。これは元社員としては残念なことである。しかし、古巣が新しい再生への一歩を踏み出したことは高く評価したい。ぜひ、成功裏に合併し、素晴らしい金融機関となっていってもらいたい。

但し、合併への道、そして合併後も厳しいリストラを行わなくてはならないことは事実であろう。従業員数にして約2000人近い人員の削減、言い換えれば5人に1人の割合の削減、店舗の大幅統合、不良債権処理の加速。さらに三井信託、中央信託、旧北拓と3つの社員集団が1つに融和しなくては本当の意味での成功は訪れない。

今までに三井信託、中央信託双方がそれぞれに想定していたリストラよりもはるかに過酷なリストラが待っている。そんな中、今までに財閥系企業であるとして持っていたメンツを捨て、生き残りをかけて全力を尽くす気概を持たなくてはならないだろう。失敗は許されないのである。

私が一緒に働いた仲間が、モティベーションを失わず前を向き、胸を張って前に進んでいくことを心から応援したい。