函館にて
February 15, 2000
昨晩、福岡から東京に戻ったのだが、今日は朝から函館へ日帰り出張に出かける。もはや外資系投資銀行といえども旅芸人状態である。
昨日は気温14度近い暖かい場所にいたのだが、今日は気温氷点下6度の地へと移動。出かける前にインターネットの天気予報で調べたところによると、雪も降っているらしい。厚手のジャケットだけという昨日の服装がまるでうそのように、今日はブーツにコーデュロイのズボン、厚手のセーターにアウトドアジャケット、毛糸の帽子に手袋と完全防備だ。
昼前に函館空港に到着しゲートから出た瞬間は、正直「なんだ、そんなに寒くないじゃないか」という感想を持ったのだが、タクシーに乗り込み目的地に向かう途中から先ほどまでの晴天がいっきに曇り始め、横なぐりの雪が降り始める。今回の出張は物件を実査するためなので、部屋の中に閉じこもってというわけにはいかない。目的地に到着し車から降りると、顔面を雪が叩く。「やっぱり、寒い・・・」実際、学生をのぞけば歩いている人はほとんどいない。いたとしても、駐車場まで走っていく人ぐらい。私たちのように雪の中を建物の周りをうろうろ歩いている人間にはついぞお目にかからなかった。やはり冬場は北国の物件実査はお断りにしたい。
今回函館に来て東京では見かけない2つの物に気が付いた。1つは信号機。信号機といえば3つのライトが横に並んでいるのが当たり前だと思っていたが、函館の信号機は3つのライトが立てにならんでいる形なのだ。いわば歩行者用信号機の大型版のような形。雪の重さで壊れてしまうので、こういった縦型に最近変更しているらしい。もう1つが電話ボックス。どの電話ボックスの上にもとんがった三角形の屋根がついている。こちらも同じく雪の重さで壊れてしまうことを防ぐためだ。
いくつか物件を見終わると、そろそろ帰りの飛行機の時間が近づいている。タクシーに乗って空港へと戻る。わずか3時間半の滞在だったが、久しぶりに氷点下の世界を味わえ、おいしい空気を十分に吸うことができた日帰り出張である。