不動産証券化マーケット
February 28, 2000
不動産の証券化の記事が最近新聞をにぎわしている。
最近では三井不動産のマンション分譲資金調達の証券化や三菱マテリアル本社の証券化などなど。しかしそれぞれのディールを見ていると残念ながら本当に不動産からの収入のみに着目した取引は極めて少ない。完工保証を入れている会社の格付けを利用したものや、財閥グループへ資本部分を肩代わりしてもらうといったケースが多く、米国流のCMBSに相当するものはいまだ指折り数えるくらいだ。
しかし、そういった指折り数えるくらいであっても物件からのキャッシュフローだけを注目した証券化が本格化しつつあるのはまぎれもない事実である。銀行のブックに不動産リスクが張り付いてしまうのはやはり間違ったことである。本当に不動産市場が市場の洗礼を受けるのは本格的なCMBSが大きな市場を作り出したときだ。なんだかその兆しが見えつつある。きっと今年後半はいよいよ本格的な流動性が直接金融市場から不動産市場に流れ込むようになるだろう。こうなれば不動産市況が反転していくのはそう遠くない将来のことだと思う。