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銀行のリストラ


日経新聞の一面に大手銀リストラといった記事が出ていた。

公的資金導入の議論を受けて銀行に対する世間の風当たりはますます強まって行く。それに今まで経営不振に陥ってきた企業に対しては人員削減やら給与カットなどメインバンクとして荒療治を振るってきただけあって銀行員憎しの声は高い。

リストラには私も賛成である。日本の金融機関に勤めるものとして、仕事もろくにせず世間よりはるかに高い給料をもらっている連中がいることは事実だと感じている。こういったフリーライダーの給料をばっさり削ることは必要だろう。

しかし以前の言いたい放題にも書いたのだが、戦略無きリストラは不毛である。一律に給料をカットするといった愚かしいことはすべきではないだろう。喩えれば自分の健康を省みないダイエットは危険であるのと同じだ。体に必要なビタミン、栄養素を十分補給しつつ、無駄なカロリーの摂取を減らす。これがあるべき姿だ。

付加価値の低い仕事しかしない人たちの給料は大幅に下げるべきだ。クラークに高い給料を払う余裕は日本の銀行にはない。その分、戦略的な業務を行う人には今まで以上に高い給料を払う必要があるだろう。さもなくば、流動化している労働市場において外資系金融機関への優秀な人材の流出によって本当に組織にとって意味のある人たちが失われていき、やる気のない人材ばかりが残ることになる。

どういったリストラが実施できるのかは経営の手腕が問われる。もし誤ったリストラをしたならば、その銀行にとって致命的なダメージが起きることを経営は認識すべきであろう。もちろん、金融マーケットの動きを肌で知らない本部人事セクション主導のリストラをするような銀行に明日はない。

既存の人事セクションではなく、経営トップ自らが自分の銀行の今後のビジョンを踏まえて明確でかつまた断固たる方針を打ち出すべきであろう。前例踏襲ではなく新しい絵を描くのである。なぜならば、それが経営者の仕事だからだ。