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桜の花


気候の良さにひかれ青山墓地へとお散歩にでかけた。

人込みを抜け、桜の花の下にシートをひいてのんびりとビールを呑み、一緒に出かけた友人と取り止めもない話をして花をながめる。やはり桜の花は他のどんな花とも違って心に訴えかけてくるものがある。まったく不思議なものだ。

青山墓地の桜の花のトンネルを歩いていた時に今は亡き祖父が言ったことをふと思い出した。「あと何回桜の花が見れるのか」と。祖父は自分の人生を桜の花で測っていたのだろうか。

桜の花が見れるのは年に一度。今年の桜は二度と帰っては来ない。自分の毎日を決して後悔しないように生きろと、桜の花吹雪の中で今は亡き祖父が私を戒めてくれているような気がする。