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キャリア


自分が10年やってきた仕事が自分の勤め先ではもうすぐなくなるとわかったとしたら、あなたならどうするだろうか?

こんな話が大手町界隈では頻繁に語られているのではと思う。生き残るために、ホールセールあるいは資本市場業務と呼ばれる部門を縮小、あるいは事実上閉鎖し、個人向けの市場へと特化しようというのが日系金融機関のトレンドである。10年、20年と資本市場業務に携わってきた人達はそういう動きに戸惑いを隠せない。

道は2つある。一つはこれまで積み上げてきたキャリアを捨てて、個人向け業務で出直しをはかるという選択肢。もう一つは、今の勤め先を飛び出して、資本市場業務を継続する企業へと転進するという選択肢。

どちらを選んでもリスクはある。前者においては今までの経験やら積み重ねを捨てなくてはならないということ。更に勤め先が破綻する可能性だってある。後者においては、新しい企業での雇用は決して今までの終身雇用に守られたものでは無いと言うこと。

どちらを選ぶにしても、その選択からくる結果はすべて自分が享受しなくてはならない。昔は金融機関に勤めるということは手堅い人生を象徴するようなものであったが、世の中変ってきたものだ。ちょうど、金融機関というもののそれ自体の存在のあり方が変ってきたのと同じである。