Hotel Hana Maui(その2)
May 11, 1999
Hotel Hana Mauiは広大な敷地(何千エーカー)に96室のホテルと牧場を経営している。
私が泊まった部屋はOcean Front Ranch Cottage Suiteと呼ばれる部屋で、コテージ1つまるまるが部屋になっている。あまりに敷地が広いので、中は電気カートで移動をする。365日、24時間、電話を一本すればホテルの人がカートで迎えに来てくれる。レセプションでチェックインを済ませると、さきほど空港に私を迎えに来てくれたおじさんが部屋まで案内してくれる。部屋までは7~800メートル近くあるので荷物を持って歩いていく訳にはいかない。
曲がりくねったアスファルトの細い道が一面に広がる芝生を縫っていく、その周りにはパームツリーが植えられ、コテージが見えてきた。全部で20棟くらいはあるだろうか。なだらかな斜面にゆったりとした間隔でいくつかのコテージが海側を向いて建てられている。その中でももっとも奥まったところ、言い換えれば最も海側に面したところに私の部屋があった。
"Is this whole cottage my room?" "Yes!"なんて会話を交わしながら部屋に案内される。
20畳近いリビングと同じくらいの広さのベッドルーム、そして8畳程のバスルーム。20畳近くあるラナイ(テラス)には4つのリクライニングチェアが置かれ、一番すみっこにはジャグジーが据え付けられている。天井には昔風のファンが回り、白木でできたシェードが全ての窓を覆う。そして窓からは一面の海。30メートルも芝生の斜面を降りればそこは海岸である。波が打ち寄せる音が響き、心地よい風が部屋の中をふきぬける。ううむ、一人で過ごすにはもったいなさすぎる。
このHotel Hana Mauiの客室はテレビ、ラジオ、時計というものが置いていない。ホテルにあるテレビは1台のみ。それは客室を改造したラウンジに置いてある。朝明るくなれば目覚め、夜暗くなれば眠る。まさに自然を満喫するためのホテル。噂によれば、結構お忍びで有名人が泊りに来るそうだ。コテージならば完全にプライバシーが守られるし、そもそもこんな人里離れたところまではなかなか普通の観光客はやってこない。
さっそく、荷物を片づけると敷地の中にある海を望むプールで日光浴三昧。プールは温水で暖められているので、寒さ知らずである。ベンチに横たわり、ピナコラーダを呑み、日本から持ってきた本を読みふける。プールサイドには人影はまばらで、まるで自分専用のプールのようだ。日が暮れてきたところで、athletic gymでスウェーデンマッサージを受ける。薄暗い部屋の中で環境音楽を聞きながらマッサージを受け、フニャフニャになってリラックス。
日も暮れたあとは、ラナイのジャクジーに浸かり、ルームサービスで取り寄せたビールを片手に波の音を聞きながらぼーっとする。部屋に戻り、旅行に出かけてから外していた時計をふと見ると、オートマチックの時計は動きを止めている。まあ時間を気にする必要もない。キングサイズベッドにもぐりこみ、心地よい眠りにおちる。
翌朝はシェードの隙間から朝日が射し込み目が覚める。ラナイに出ると、ちょうど真正面の水平線から太陽が昇るところだ。
ホテルの従業員の一人が自慢げに言っていたのを思い出す。"Hana Maui will remain as it is. Whenever you come back to Hana, we will be here as we are today."何十年前から同じように朝日が昇って、そして沈んでいったに違いない。そしてこのHotel Hana Mauiはそれを変らずに見守りつづけている。
久しぶりに素晴らしいホテルに出会うことができて本当に幸いだ。きっと又訪れることだろう。I should have a company for my next visit to Hotel Hana Maui.