気が利いている
August 14, 1998
私の家のそばに、モスフードがやっている牛丼屋がある。
夜遅くなって帰宅する途中にたびたび立ち寄るのだが、このお店で先日気がついたことがある。それは席につくと出されるお茶の温度のことなのだ。
梅雨のさなか、とても蒸し暑い日にはじめて冷たいお茶が出されたことに気がついた。それからしばらくして、その日はあまり暑くなく、どちらかと言えば寒い日。今度は普通の暖かいお茶がでた。それから、何度かこの店に立ち寄ったのだが、その日の気温に合わせて暖かいお茶、冷たいお茶を出し分けているらしい。そして、この出し分け方が見事にぴったりくるのである。
いわゆるチェーン店なので、当然ながらオペレーション・マニュアルがあって、気温何度以上の日は冷たいお茶を出しなさいと書かれていることは想像に難くない。
チェーン店でない普通のお店ならば、こういった気配りの違いは、店を経営する人が気が利くか、利かないか、を区別する判断材料になるところだ。
他の牛丼チェーンのことは知らないが、こういうディーテールの気配り、いいかえればお客が「気が利いているな」と感じるものをマニュアルに組み込み普遍化する努力には驚かされる。チェーン店がここまでやるとなると、気の利かない人が経営している普通の店は生き残りに大変だろう。