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株式市場の謎


最近、外国人投資家が不良債権を大幅ディスカウントで大量に購入しているという報道に接したことがあるかたはたくさんいるだろう。この不良債権ビジネス、大きく分けて担保不動産付き不良債権と無担保破綻債権の2種類にわかれる。

今日、話題にするのはそのうち後者、いわゆる無担保破綻債権である。

破綻債権というのは債務者が法的手続き、すなわち破産、会社更生、和議、会社整理などになった状態の債権をいう。しかし、実際のビジネスは、単に法的手続きにはいった債務者向けの貸出のみを売買の対象としているわけではない。未だ法的手続きには入っていないが、実質的には破綻状態となっているような会社宛の債権も売買されている。

そして、驚くべきことに、現在も上場している企業向けの債権でも、こういった大幅ディスカウントの対象として売買されているのだ。それも限りなくゼロに近いようなとてつもないディスカウント幅での売買である。

そこで、その会社の株の値段を見てみると。なぜだか、額面以上の金額で取引がされている。これはまったく変な話である。

普通、会社が清算されるときには、まず外部借入を返済し、その後で残余があれば株主資本の返還となる。だが、実際に起こっていることは、そういった理屈とは相容れないことである。債権のゼロに近いような大幅ディスカウントとは、その会社が相当大幅な債務超過に陥っていることを購入投資家は想定しているということだ。

もちろん、どちらが正しいのか結果がでるまでは誰にもわからない。しかし、上場している企業宛の債権がそんな状態で取引されるようになっていれば、何らかの情報開示は必要ではないのだろうか?こんな状態が平気で行われている日本の株式市場。やはり外国人投資家から見ると、透明度の低い、ディスクロージャー不足の市場だと思われてしまうことだろう。