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言い争い


最近、HPを利用した掲示板が増えている。

単純な掲示板システムからはじまって、複数の会議室を持っている掲示板システムなどさまざまである。いうならば、いぜんパソコン通信で電子会議室と呼ばれていたものが、インターネットのホームページ上にあると考えてもらえれば間違いない。

私もいくつかの掲示板に参加しているし、書き込みをせずROM(Read Only Member)しているものものある。仲間内でやっている掲示板は、参加者の素性もわかっているので、とてつもない大論争に発展することはないのだが、一般に公開され、特定の話題を議論している掲示板では、かなりの確率で激しい言い争いが起きる。これを眺めるのが楽しみといえば楽しみなのだが。

文字だけのコミュニケーションの恐ろしいところで、日常生活では考えられないような罵詈雑言が飛び交う。加えて、相手を実生活で知らないケースが多いので、それこそ言葉じりを捕らえた陰湿なやり取りとなっていく。

典型的なパターンとしては、ある日かなりひどい書き込みをする者が現れると、その者に対する過剰反応的な反論がなされ、さらにその反論に反論が加えられ、それこそ参加者を2分するような大騒ぎとなる。大抵、元になっている発言も他愛もないものといえば、他愛ないものなのだが。

私もネット上での生活が長く、以前にはパソコン通信のフォーラムの世話人をやっていたりしたこともあるので、この手のたぐいは、何度も見ているが、実際相当過激な書き込みをしている人に出会ってみると、とても常識的でまともな人であることが多い。「一体どうして、この人が・・・」というケースが殆どである。さらにネット上での議論が、現実の世界の取っ組み合いの喧嘩になったという話も耳にしない。

不思議なもので、ネットの世界はその人の隠れた性格をむき出しにするようだ。匿名の魅力。非日常の世界。

でも、私にとってはもはやネットは匿名の世界でもないし、非日常の世界でもない。普段自分が暮らしている世界と何ら変ることのない世界になっている。普段の生活で自分が言えないことは発言しないし、ネットだから特別だなどとも思わない。

一日も早く、多くの人がこのことに気がついてくれれば、不毛な言い争いは減っていくだろう。