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ひさしぶり


ほぼ1ヶ月ぶりの言いたい放題の更新となる。

この間本当にいろいろなことが起きた。株式相場は1万2千円台に突っ込み、為替は一時111円になり、足元金利は0.25%に下がった。長期金利も国債の利回りが1%を割り込み、長銀は公的管理におかれることが決まる。日本リースは会社更正を申請し、ロシアは実質的にデフォルトを引き起こし、エマージングマーケットに資金を突っ込んでいたヘッジファンドはぼろぼろになり、大手ファンドのLong Term Capital Managementは実質的に破綻状態に追い込まれた。(Long Termという名前はどうやら日米とも縁起が悪いようだ。)これを受けて世界的にクレジットマーケットは収縮を来たし始め、米国でも景気後退の懸念が出てきた。クリントン大統領は証言ビデオと特別検察官の調査報告書がインターネットで公開され、弾劾審査を受ける羽目になりそうだ。日本では自民党と民主党が相変わらず猿芝居を続け、菅直人も政策能力が全く無いことを露呈した。砒素入りカレー事件の犯人と目される夫婦が保険金詐欺などの容疑で逮捕され、テレビはその様子を連日放映している。

しかし、こうやって書き出してみるとすごい出来事が続いたものだ。

いくつかの出来事は私の仕事にも直接の影響を与えた。恐ろしい勢いで流れる市場資金の中で自分が仕事をしているということをふと思い知らされたのは事実である。

個人的には、9月末に大きな取引が4つほど続いたせいで、本来10日も休みがあったはずの9月も結局2日しか休めず、ほとんど毎晩タクシーで帰宅するという悲惨な日々であった。幸いなことに無事全ての取引は完了し、ここ何年か取り組んできた案件のほとんどに片を付けることができたと思う。

10月に入って、たまった代休を取ろうと思っていたら、今度は昔やった取引の内容についての仕事が突如持ち上がり、残念ながら、いまだゆっくりと休みがとれない状態である。

ここまでが1ヶ月間の近況報告である。

そして、このような状況の中、先日私が一つの決断をしたことを、読者の皆さんにお伝えしようと思う。1986年に大学を卒業以来12年にわたって勤務してきた会社を10月末に退職することにした。9月終わりに退職の意向を勤務先に伝え、了承を頂いた。円満退社である。現在の勤め先を退職後も引き続き不良債権・不動産ファイナンス関係の仕事をしていこうと思っている。

世界的な信用収縮に示されるように、盤石感の失われた社会状況の中で、新しい道へと踏み出すことは正直怖い。良い大学を卒業し、安定した企業に就職し、一生懸命働き、その中で出世していくという終身雇用のパラダイムからの離別は、今までの言いたい放題で散々言っていたにもかかわらず、自分の問題として捉えると想像以上にタフなものである。しかし、そのような状況だからこそ、一つの場所に留まらず、自分の知恵と勇気を信じて前に踏み出すことを決意した。どこまで自分が進んでいけるか、不安であると同時に、楽しみでもある。

この半月ばかり、いろいろな思いを巡らせ、様々な経験をした。この経験については新しい仕事をスタートし、落ち着いたところでまとめて話しをしたいと思っている。