開かれた高等教育
October 21, 1998
Executiveという雑誌をご存知だろうか?
ご存じでない方のために紹介すると、資格取得についての月間雑誌である。この雑誌の11月号ならびに11月号増刊を読んで、びっくりした。Executive11月号にも社会人入試の日程が8ページにもわたって掲載されているし、11月号増刊はまるまる1冊社会人入試の特集なのだ。
何年か前に社会人大学入試というのが一部の大学で始められ話題になったことを記憶されている方もいらっしゃると思うが、今はその当時に比べるとはるかに社会人にとって大学・大学院の門は開かれている。通信教育で修士号取得も可能になっているし、社会人向けの夜間開講も盛んである。
特にビジネス関連分野の夜間大学院というコンセプトは素晴らしい。仕事をしながら修士課程の教育が受けられるのだ。国立では筑波大学が経営システム科学・企業法学を、私立では青山学院大学が国際ビジネス・国際コミュニケーション、多摩大学が経営情報学、早稲田大学が地球社会論・政策科学論、東洋英和女学院大学が社会科学、立正大学が経営学、そして姫路獨協大学が経済情報を開講している。
終身雇用制度が転機を迎え労働力の流動化が進んでいる現在、次のステップのために大学あるいは大学院にもどって専門知識を身につけるということは間違いなく一般化してくるであろうし、仕事をしながら自らのスキルアップのために夜間に大学院に通い修士や博士課程を目指すという人も増えてくるだろう。また、大学自体にとっても実際の実務家を生徒として取り込むことは、恐ろしい勢いで日々変化していくビジネス関連領域における教育のレベルアップにつながっていく。
是非、こういった開かれた高等教育を推し進め、人の一生にわたる学び舎としての大学を作っていってもらいたいものだ。