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玉手箱


私のいる部署に最近転勤してきた後輩へPCとノーツの使い方を教える機会があった。

両方ともあまりに当たり前のものとして使っている私には、彼が言った一言がとても印象的であった「間違えて触って全部パーにしちゃうと困ると思って、わかっているところしか使ってなかったです。」と。

彼の気持ちはよくわかる。でもそれでは前に進めない。

百万回マニュアルを読んで頭で理解するよりも、自分が一回痛い目に会ったほうが確実に身につく。子供にストーブが熱いものであることを教えるのに一番なのは、火傷しない程度に子供がストーブにさわることだろう。それと同じ。PCの場合には誤った操作をすると、その誤った指示通りにPCは反応し、しっかり痛い目に合わせてくれる。

残念ながらみんなそういう失敗を繰り返してPCが使えるようになってきたのだ。物事を覚えるのに失敗の無い王道なんてありはしない。上級者面をしている人達だって、誤ってファイルを吹き飛ばして何度泣いたことだろう。そういう人達が上級者と呼ばれるようになったのは、そこでへこたれないで色々な機能に挑戦しつづけてみた結果だと思う。

「パソコンは難しくてわかんないや」と言っている人が沢山いる。「わかんない」の一言で片づけるのはあまりにもったいない。少しの好奇心を持ってもう一度挑戦してみて欲しい。好奇心があれば失敗を乗り越えられる。そして、PCが大変便利なツールであることにきっと気がついてもらえると思う。

PCは「時々痛い目にあわさせられるけど、触ってみると素敵な物が一杯出てくる玉手箱」みたいなものだと思ってもらえれば正解だ。後輩の彼にも玉手箱の中の素敵な宝を発見していってもらいたい。