拓銀資産の売り方
November 19, 1997
先日に続いて北海道拓殖銀行の話である。
同行の破綻処理については現時点では北海道内の資産については引き取り手が決まっているが、その他の資産の処分については全く白紙の状態である。日経新聞には指名入札制で売却するといった話がでていた。事業会社でもよいという話もでていたので、セブンイレブンが買わないかなぁとか、GEキャピタルなんかに持ち込むというのは面白いかも知らんなどと朝の電車の中で思っていた。
物は考え様で、拓銀の北海道以外の資産は売り方によっては大変革新的な銀行業務を営む銀行を作り出すきっかけになると思う。米銀が行ったような大胆なリーテール戦略を過去の銀行業界のしがらみに捕らわれずに打ち出すためには絶好の機会である。
CITIBANKなんかが買って、現在大成功を収めている戦略を全国規模で展開したら最高に面白い。投資資金は不要な店舗の売却資金と人員の大幅削減と人件費カットで賄えるだろう。
外資系でなくとも他の業界の視点から銀行運営をしてみるチャンスである。銀行員が思い付かないようなマーケティング手法で本当に顧客の立場に立った営業を展開すれば、Customer Satisfactionのなんたるかが全くわかっていない旧態依然とした銀行業界に風穴をあけることは十分に可能だ。セブンイレブンやらローソンなどの流通業界が買主になれば日本のリーテールバンキングに新しい時代を築いていくだろう。
行政当局におかれては、どこかの銀行に押し付けるといったアナクロなやり方だけはやめてもらいたい。透明性のある手法で世界中から投資家を募って、正々堂々と売却をするのが一番だ。それができるか否かが日本版ビッグバンの試金石となるだろう。
現時点で敵対的な企業買収で日本全国にネットを持った銀行を買うことは事実上不可能だ。従って、革新的な方法で時代遅れの日本の銀行リーテールマーケットを席巻しようと常日頃お考えの投資家の皆様方におかれては、ぜひこの絶好の機会をお見逃しなく、入札に参加して拓銀資産をお買い求めいただければと願う次第である。
誰か資金を融通してくれれば、私が買ってもいいな。知り合いの投資家に一口乗らないかと声を掛けてみるとしよう。