Time is of essence.
November 23, 1997
11月第3週は日本の金融史に残る1週間となるでしょう。
都市銀行の1つである北海道拓殖銀行の破綻に始まり、4大証券の1つの山一證券の自主廃業に終わった1週間です。正直なところこれほど凄まじい勢いで事態が展開していくとは思ってもいませんでした。市場の恐ろしさを思い知らされました。
北海道拓殖銀行にしても山一證券にしても様々な問題点はあれ、経営陣は会社を支え、その存続を図るために全力を尽くしていたことには間違いはないでしょう。しかし、残念なことに経営陣の意思決定の速度が市場の速度に追いつかなかったというのが現実です。 経営とは結果を出して初めて評価されます。「私はこれほど頑張ったのだ、しかしそれは成功せず、会社は破綻してしまった」というのでは敗軍の将の言葉でしかありえません。
今、日本の金融機関の経営者は彼らの人生で一度も直面したことの無い状況におかれています。私はそんな彼らに言いたい。「市場よりも速く疾走するのだ」と。体面も体裁もすべてかなぐり捨てて走り抜ける。1日、1週間が彼らの今までのキャリア全て以上に匹敵するのです。自らがイニシィアティブをとって、ひたすら加速して走り抜ける。もしイニシィアティブをとること、自らが決断することに自信が無ければ明日にでも辞表を提出すべきでしょう。疾走する自信が無い人間が1分、1秒でも経営に留まることは組織の死を意味するのですから。「老兵はただ消え去るのみ」と言いますが、申し訳ないが消え去るのを待つなんて悠長なことは言っていられない。「老兵は邪魔するな」です。
金融機関を取り巻く環境はエアコンディションのきいたオフィスから、極限状態のサバイバルレースに変っています。「そんなはずではなかった」と思うかもしれません。しかし残念ながらそれが現実です。まずSURVIVALしなくてはなりません。
Size up the situation.
Undue haste makes waste.
Remember where you are.
Vanquish fear and panic.
Improvise.
Value living.
Act like a native.
Learn basic skills.