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緊張感


ロスアンゼルスにある本社から社長が出張でやってきた。

今の会社に転職する前から仕事を一緒にしたこともあり、彼とは個人的に親しい。転職後すでに何度も電話やカンファレンスコールでやり取りをしていたが、実際にオフィスで部下として会うのは始めてなので、がっちり握手をして挨拶をする。

彼はまだ40そこそこで、いわゆるやり手の投資銀行エグゼクティブである。エネルギーの塊。すばやい判断。見ているだけでこちらの全身に緊張感がみなぎる。実際彼が来るだけでオフィスの雰囲気がぴりっと引き締まるのはびっくりする。

存在だけでこれだけの緊張感を周囲にみなぎらせることができる人材が日本の金融機関にいるのだろうか?日本で40といえばまだまだ課長レベルである。権限もそれほど大きいものではないし、常に上のことも考えないといけない立場におかれている。それとは違って、彼は40前半の肉体的、精神的エネルギーの全てを組織のトップとして十分に発揮している。

いわゆるホールセールの金融の世界で勝ち残っていくためには、年功序列というものが全く無意味であることを彼の姿は教えてくれる。自分も、後5年した時に彼と同じように周りに緊張感を与える存在になっていきたいものだと痛感する。