
(Last modified on March 3, 1996)
日本では「お上」という言葉がある。この言葉は一般には「政府」とか「役所」を意味する言葉だ。読んで字の如く、上にあるものという事だ。これはとても日本的な言葉だ。
では、「公僕」という言葉を耳にしたことがあるだろうか?これはpublic servantという単語の英訳だ。public(人々)に仕える者という意味だ。
世にあまたいる公務員諸君(官僚のみならず議員も全て公務員である)、あなたはどちらだろうか?
日本国憲法第15条はこの様に規定している。
公務員を選定し、及びこれを罷免することは、国民固有の権利である。
(2)すべての公務員は、全体の奉仕者であつて、一部の奉仕者ではない。
国会議員は選挙区の利益代表であってはならない。大蔵官僚は大蔵省の存続ばかりを考えてはならない。農林官僚は農民のみの利益を追及してはならない。厚生官僚は製薬業界の利益代表であってはならない。そして全ての公務員が自分の所属する組織の維持のために汲々としてはならない。
公務員が仕えるべきは、国民全体なのである。もう一度憲法15条が意味することを真摯にとらえてもらいたいものである、国民の信任が失われる前に。