
(Last modified on June 10, 1995)
私がアメリカの大学院に留学中、高校の同級生がやはりア メリカに留学しており、話し相手がそれほどいなかった事もあって彼女とはいろいろな話を電話でしました。(何と言ってもアメリカの長距離電話は安いので長電話 にはもってこいですね。)
そのときによく出た話題がOpen Window Theoryなんです。これは「一度開いてしま った窓を閉めるのは本当に難しい」という事です。日本とアメリカという2つの全く異なる文化を見て、そのそれぞれによいところを知ってしまうと、そのそれぞれ に悪いところがどうしても許せなくなってしまいますね。
アメリカという国はやはり若い国だけあってすごくストレートなんですよね。本音 を大事にするというか。だから差別の問題なども「そこに差別がある」っていう認識がはっきりあって、ではそれをどうしようという方向で皆が話していく。でも日 本では差別が存在すること自体は表面的にはなかなか認めないけど、なんとなくなんとかしようという雰囲気ですすんでいくというものすごい方法の違いがあるわけ ですよね。
表と裏を使い分けるのもよいけれども、物事が解決するのに時間がかかり過ぎちゃ いますね。やっと皆が納得して問題解決に動きだすころには、問題自体が違う方向へ行ってしまっているというのが日本的なやり方が動きの早い現代社会で抱える問 題です。だから僕なんかはすごくアメリカ的なやり方っていうのは個人的に安心するわけですよ。まず問題認識をして、じゃぁ何ができるかを話し合って、出きる範 囲内のことをまずやっちゃう。これならば動きが早くても問題が動いていくスピードを押さえれますよ。それで更にじっくりと取り組むのです。
だから日本に帰ってきたときに日本の会社に戻ってきて逆カルチャーショックがす ごいありましたね。「お前は違うなぁ」って一杯言われましたけど。ずうずうしいからそれを誉め言葉だと受け取って平気な顔をしてました。やっぱり開いた窓を閉 めるのは難しいんですよ。でも残念なことに皆の窓まで開けてあげようとまでは思いませんでしたけど。自分の窓が閉まらないようにするのが精一杯でしたね。